ここのところゆっくり読み物をする時間が取れていなかった。今日はソフトバンクの店舗に用事があったので待ち時間を有効活用しようと思い、約1ヶ月前に購入した『MUSICA』を携えて出掛けた。目的はもちろん星野源の記事。
実際は日曜にもかかわらず待ち時間はそれほど長くなかったが、私は夢中になって記事を読んだ。そしてこう思った。「読んで良かった」
周知のとおり、星野源は昨年の10月に新曲「Same Thing」をリリースした。だが厳密にいうと、私が 「Same Thing」を初めて聞いたのは Apple Radio の番組で世界初出しの時だった。ラジオのディスクジョッキーはアメリカ人。"Japanese superstar, Gen Hoshino" と紹介されて始まった曲を聞いたときは興奮した。歌詞は全部英語。ワクワクしながらじっくり聞い入っていたら途中で耳を疑うフレーズが出てきた。「F**k you」。衝撃だった。
私は本当のことを言うとこの部分の歌詞が好きではなかった。ここ数年日本の若者が突然「ファ**ク!」とか言うのも内心「まじやめて」と思っていた。だから星野源がラジオでそう言った時も軽くショックを受けていた。ただ、「Same Thing」については歌詞の翻訳を Superorganism が担当しているので英語でどう聞こえるかもわかったうえでの「F**k you」なわけだから、きっと英語がわかるとて純日本人の私にはまだわかっていない何かがあるのだと信じようとしていた。
そしてそれはその通りだった。『MUSICA』の記事を読んでその秘密が解けた。
私は「F**k you」という言葉に抵抗しすぎて、全体が見えていなかった。この曲のタイトル「Same Thing」で何と何が「同じこと」なのかがわかっていなかった。ネタバレになるのであまり詳しく書けないが、この記事でわかったのは、星野源という人は人間の感情の扱い方について理解したうえでこの歌詞を書いていたということだ。心から「I love you」と言えるためには、「F**k you」という気持ちも表せないといけない。自分自身を認めるには「I love you」と言えることも、「F**k you」と言えることも同じだけ大切で価値があるんだ、というメッセージが込められていたのだ。
この人はすごい。本当に芯がある人とはこういう人を指すんだと思う。
この記事を読みながら、自然に私の考えは自分が勉強している心理テクニック(アバタツール)に及んでいった。私が学んでいるのはまさにこういうことだと。この学びを始めてから私は「F**k you」と言いたくなる気持ちを隠さなくなった。そういうネガティブの気持ちも自分で受け入れられるようになった。だからこそ「I love you」が本物になった。しかも誰も傷つけず安全な方法でこれができる。世の中にはこのコントロールがうまくできずに苦しんでいる人たちがいる。周りの期待に応えて「いい人」でいようとするあまり、本当は「F**k you」と言いたい気持ちがあるのに、それを押し殺して前向きなことを言おうと無理している人たちがいる。これではいつか爆発してしまう。
『MUSICA』の星野源の特集を読んで、まさか自分がライフワークとしてやっているアバターにこんなにも考えが及ぶとは思いもしなかった。星野源は音楽を通して深くて素晴らしいメッセージを世に送っているんだと再確認したと同時に、自分が取り組んでいる、人の目覚めをサポートするアバターマスターとしての仕事をやる意味も再確認できた。気持ちの良い読後感だった。MUSICA ありがとう!
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